BE BLUES!〜青になれ〜(ビーブルース)

「BE BLUES!〜青になれ〜(ビーブルース)」2巻の感想・考察レビュー(ネタバレあり)

漫画タイトル BE BLUES!〜青になれ〜(ビーブルース)
作者 田中モトユキ
最新刊 46巻(2022/1/18発売) 週刊少年サンデー連載中
ジャンル スポーツ、サッカー、青春、感動、無双
漫画のおすすめ度 ★★★★★/5段階評価
2巻の評価・面白さ ★★★★★ 無双漫画かと思いきや、まさかの展開…

「BE BLUES!〜青になれ〜」2巻の収録話

  • 第8節 誘われた龍
  • 第9節 絶好調!!
  • 第10節 栄光と…
  • 第11節 大切な友達
  • 第12節 龍の決意と優人の勇気
  • 第13節 2年の月日
  • 第14節 アンナの場合
  • 第15節 龍のキック
  • 第16節 リスタート
  • 第17節 フラストレーション

2巻は読み切りなしの10話掲載となっています。

「BE BLUES!〜青になれ〜」2巻の簡単ストーリー(ネタバレあり)

この解説ではネタバレを含んでしまっています。

簡単にまとめた文章では感動・面白さを伝えきれないので、できればコミックスで読んでいただきたい!

2巻も1巻に続き順風満帆のスタート。

浦和レッズのジュニアユースから龍にスカウトがきます。ただ、日本代表を目指す龍にとっては既定路線でした。

その後、全国少年サッカー大会の埼玉地区予選に話は戻り、順々決勝は難なく勝利。

地区予選決勝ではライバルで仲間でもある渡辺健太(通称:ナベケン)も登場します。

決勝ではナベケンやミルコ・コヴァッチも絶賛する素晴らしいプレーを披露し勝利!龍率いる大浦SCが全国大会出場を決めました。

埼玉大会優勝、レッズジュニアユースに内定、続いて全国制覇も期待される展開でしたが…

このあとまさかの事態が…

幼馴染の優人と優希と龍の3人での帰り道、優人がよそ見したまま道路に出てしまい車に轢かれそうになります。

それを掴んで止めようとした龍は勢い余って後ろにあった階段最上部から転げ落ちてしまいます。

優人は腕の骨折だけで済みましたが、龍は腕も足も腰も骨折の重体。普通の生活に戻ることも厳しい怪我を追ってしまいました。

サッカー選手として将来を約束されていたにも関わらず、日常生活すらままならない怪我を負ってしまった龍。

普通の小学生であれば自暴自棄になり、ショックで塞ぎ込んでしまってもおかしくはありませんが…龍は全国大会に出れなくなったことでチームメイトを気遣い、軽傷だった優人の心配までしていました。

一方、骨折だけで済んだ優人は自分のせいで龍の将来を奪ってしまったという負い目から龍に謝りに行くこともできません。

怪我から10日後、気丈に振る舞っていた龍も「またサッカーできるようになりますか」と主治医に弱音を吐きます。

優人もようやく龍に謝る決心をし、病院にお見舞いに行き、事故後初めて2人が話します。

龍は必ず体を治してサッカー選手に戻ると、優人は責任を感じてサッカーを辞めてしまわないことをそれぞれ誓います。

そこから時は流れて2年後。

龍たちは地元中学の2年生となりましたが、まだリハビリは終わっておらず、杖をついて登校しています。当然サッカーもまだできません。

病院でのリハビリ中、フィギュアスケートの怪我でリハビリ中だった同年代のアンナと出会います。

アンナの祖父は龍のサッカーを感心して見ていた旧ユーゴスラビア元代表監督のミルコ・コヴァッチ。

この出会いも後々の展開に関わってきます。

2巻の最後はようやくリハビリを終え、サッカーに戻れるところまできた龍。

ただ、2年以上のブランク+杖をつくまでの大怪我というハンデがあり、地元中学校の部活レベルにもついていくのがやっとという感じ。

中学の部活サッカーで龍は活躍できるのか…

おまけの話では大浦SCのチームメイトだった立彦が龍の代わりにレッズジュニアユースに行くことに。そこにはライバルだった桜庭もいました。

「BE BLUES!〜青になれ〜」2巻の感想・考察レビュー

2巻は一気に話が動きます。

先にも書きましたが、この巻はぜひネタバレ記事などではなく実際にコミックスで読んで欲しいです。

小学生ながら圧倒的な実力で埼玉地区大会を制し、そのまま全国制覇、満を持して浦和レッズのジュニアユースに入るという流れもそれはそれで面白かったと思うのですが。

全国制覇前に大怪我をしてしまったことでサッカーはできなくなり、レッズジュニアユースへの道も絶たれます。

それでもサッカーのプレイ同様、強い精神力で周りのチームメイトや幼馴染の優人を気遣う姿は理想の主人公像そのもの。

大怪我によって他を圧倒するような無双漫画ではなくなってしまいましたが、それでも龍の強さや優しさは変わらず無双状態だと思えました。

特に見どころとなるのは自分のせいで龍に大怪我をさせてしまったと責任を感じる優人、そして同じく責任と悲しみで押しつぶされそうになる兄弟の優希、それを気遣う龍。

この3人のやりとりはぜひとも読んで欲しいと思います。

自分の拙い文章では全然伝わらないはずですし、セリフを一語一句書き写したとしても感動要素は半分くらいしかわからないとかと。

たったの2冊でここまでキャラクターに感情移入させることのできる漫画も少ないと思います。

1巻でキャラ付けがしっかりされており、無駄な話もないのがポイントかもしれません。

「BE BLUES!〜青になれ〜」2巻、絶対おすすめの漫画です。

騙されたと思ってぜひ1巻、2巻だけでも読んでみて欲しい!